レッスン 4

目次

エンベロープを追加する

Synth One Source Editorにある多くのプロパティは、シンセサイザーを使ったことがあれば見慣れた内容ですが、1つ欠けているのがEnvelope設定で、これは再生する音符毎に、音のフェードインやフェードアウトの仕方をコントロールするものです。Synth Oneでサウンドにエンベロープを使うことは可能ですが、方法はWwise全体でプロパティをコントロールする方式としてShareSet Modulatorを使ったRTPC経由のものと同じアプローチになります。この機能は、Source EditorのRTPCタブをクリックしてアクセスできます。実際、Output LevelプロパティのRTPCアイコンが青色であることに既に気づいたかもしれませんが、これは、このプロパティをRTPCがコントロールしていることを示します。理由は、Synth Oneでは、デフォルトでOutput Levelプロパティにエンベロープが付随しているからです。エンベロープを使って、今のサウンドのアタックとディケイの形を決めます。

  1. Source Editorで、RTPCタブをクリックします。

    RTPCグラフが表示され、ウィンドウ下部には、既にアサイン内容が設定がされ選択されています。シンセのOutput LevelはModulator Envelopeがコントロールしていることを示しています。

    なお、このグラフは音に適用するエンベロープを視覚的に表したものではないことを理解しておくことが、非常に重要です。これはModulation Envelopeが、音のボリュームにどれほど影響するのかを表しています。グラフを見ると、このエンベロープのアタックは-120 dBで始まっていて、サステインレベルの最大値は0 dBです。

    一般的なエンベロープのプロパティ値であるアタック、ディケイ、サステイン、リリースなどは、Source Editorの右下の枠にあります。

  2. ミュージックセグメントを再生しながら、Release TimeやAttack Timeのプロパティの試行錯誤を進めて下さい。

    このパートをなめらかではなくスタッカート風に仕上げるには、Attack TimeとRelease Timeを、短くします。

  3. Attack Timeの設定値を0に、Release Timeの設定値を0.05にします。

    各音符が強調されて再生されるようになり、ミックス中の個々の音符が聞き取りやすくなります。

  4. Source Editorを閉じます。


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