レッスン 2
目次
ジェムのヘッドとテールの流れは、最初のヘッドサウンドとテールサウンドの間に沈黙がないため、いまいちしっくりこないかもしれません。先ほど行った編集で、Headの後、もしくはTailの前に空白を残しておけば、この問題は起きませんでした。しかしながら、これらを編集するために戻るよりも、さらに柔軟性がある違うアプローチをとることができます。
別オブジェクトを作成しますが、Gem Drop Sequence Container全体の中でこのオブジェクトがどのように使われているのかを、自分で試聴する必要があります。Transport Controlで、Gem Dropオブジェクトにつながった状態が維持されるように、Transport Controlのピン留め機能を利用します。これは、トランスポートを現在選択しているオブジェクトにロックします。
-
Transport ControlをGem Dropオブジェクトにロックするには、Transport Controlのピンをクリックします。
ジェムヘッドとジェムテールのサウンドの間にサイレンスを追加したいので、沈黙だけを生産するオブジェクトを作成し、それを、Sequence ContainerのPlaylistの、ヘッドオブジェクトとテールオブジェクトの間に挿入します。
-
Gem Drop Sequence オブジェクトを右クリックし、New Child > Sound SFXを選択します。
新しいオブジェクトをSilenceと命名します。
オブジェクトの名前が赤く表記されているのは、オブジェクトを通しては有効なオーディオソースがないことを意味します。
ここまでは、Sound SFXオブジェクトに対してサウンドソースを使用してきました。しかしほかのソースタイプも存在します。それらは、Synth One シンセサイザーと呼ばれ、一からサウンドを生成します。Wwise Silenceをサウンドソース(もしくは、無音)として選択します。
-
Silence オブジェクトのContents Editorで、Add Source >>をクリックします。
使用可能なオーディオソースのリストが表示されます。
-
Wwise Silenceを選択します。
新しいWwise SilenceというオーディオソースオブジェクトがContents Editorに表示され、Project ExplorerにあるSilence SoundというSFXオブジェクトは、有効なソースができたので、もう赤字ではありません。
新しい子オブジェクトを選択すると、サウンドソースとして様々な選択肢が表示され、Wwiseオブジェクトタイプの下にWwise Silenceがあります。サウンドソースの選択肢を1つ選択すると、それに必要なSound SFXオブジェクトが作成されてサウンドソースにアサインされます。
Wwise Silenceには、Durationを設定するパラメータがあります。デフォルトで1秒に設定されています。Duration を0.25秒と変更します。
次に、PlaylistのGem HeadオブジェクトとGem Tailオブジェクトの間にSilenceオブジェクトがくるように、Sequence Containerに追加します。新しいオブジェクトをコンテナオブジェクトのPlaylist内に追加することができるので、Gem Headのあとに沈黙が入るように、Silenceオブジェクトを、2行目から7行目の間のどこかにドラッグします。
-
Silence オブジェクトをPlaylistの2行目から7行目の間にドラッグします。
Silence オブジェクトがGem HeadとTail Random Containersの間に位置しているのが確認できます。
Silence Sound SourceのDuration Propertyを変更することによりSilenceの量(秒)を調整することができます。
今度は、ジェムが落下するシーケンスをFire_IceGem_Playerイベントにつなげて、全体の流れを聞いて確認します。
-
Event Viewerで、Fire_IceGem_Playerイベントを選択します。
-
Gem Drop SequenceオブジェクトをFire_IceGem_Player Event Editorにドラッグします。
この設定では、Wwizardが氷のジェムを発射した瞬間に、ジェムが地面に落下する音が聞こえてしまい、非現実的です。もっと本物らしくするために、Gem Dropオブジェクトの再生を遅らせます。
-
新しく作成したActionの Delay パラメータを、0.4秒にします。
Wwizardの杖からジェムが落下する時に、地面に落ちるまでの時間がいつも同じとは限りません。Delay Propertyをランダマイズすることにより、これをシミュレートすることができます。
-
'Randomizer' Effectを有効にしてMax値を0.3秒に設定すれば、Delay時間をランダマイズできます。
ここで設定する値は元の値に対するオフセットなので、今回の設定では、ジェムが地面に落ちるまでの時間が最大で0.7秒、最小で0.4秒となります。
先ほど、Transport ControlでGem Drop Sequence Containerをピン留めしました。Transport ControlをFire_IceGem_Player Eventにフォーカスさせて、氷のジェムに関連するサウンド全てを聞けるようにするには、まずピン留めを外さなければなりません。
-
Transport Controlのピン留めを外し、Event ViewerでFire_IceGem_Player Eventを選択して再生し、完成した氷のジェムのシーケンスを試聴してください。