レッスン 3
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プレイヤーのHPが良い状態の時には、Heartbeatが聞こえない仕様にしなければなりません。そのためには、グラフビューでRTPCを変更します。
グラフのカーブを調整するには、現在カーブの両端にある白いドットのコントロールポイントを動かします。
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右にあるコントロールポイントを下までドラッグします。
これで、プレイヤーHPがどのような状態であろうと、心拍音の通常の再生ボリュームから200dB引いたボリュームで再生される結果となります。一般的に、80dB以上を引いたボリュームでは、サウンドが聞こえなくなるはずで、その時は心拍音が全く聞こえないと考えて問題ありません。あともう1点、調整する必要があります。
プレイヤーHPが50未満になるまで心拍音が聞こえないように、カーブを調整していきますが、方法は簡単でコントロールポイントを追加するだけです。
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数値50周辺でダブルクリックし、新しいコントロールポイントを作成します。
新しいコントロールポイントが作成されます。
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左端のコントロールポイントをクリックし、座標 Y: に 0 と入力し、 Enter を押します。
グラフの右下のコーナーにある+と-のシンボルを使うことにより、カーブセクションをズームすることができます。+と-シンボルの中間に位置するアイコンは、カーブ全体を表示するGraph Viewのリセットボタンです。Z+クリック‐ドラッグ でズームイン、もしくは Ctrl+マウスホイール で垂直方向にズームイン・ズームアウト、そしてCtrl+Shift+マウスホイール で水平方向にズームイン・ズームアウトです。Wwise ProjectメニューのKeyboard ShortcutsやCommandsを参照してください。
Heartbeatの音量は、プレイヤーのHPが50以下に落ちるまで上がり始めません。線形の遷移設定では、音量変化において我々が求めるスムーズな遷移を実現することができないこともあるので、必要に応じてカーブの編集が必要になります。これは、コントロールポイントを追加することにより実現することができます。もしくは、様々なプリセットのカーブスタイルを使用して、さらに複雑な遷移曲線を素早く作成することができます。このケースでは、HPが50以下に落ちた時に急に音量が上がるようにカーブを編集します。そしてプレイヤーのHPが0に近づくにつれて、心拍音の音量が徐々に上がるカーブを作成します。
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動かしたばかりのコントロールポイントの右側で、カーブの任意の場所を右クリックし、 Exponential (Base 3) を選択します。
Game Parameterが変化するのをシミュレーションして、調整しているプロパティに与える影響を聞き取りながらどのような音になるのかを試聴しない限り、カーブを的確に設定するのは非常に難しいです。試聴方法は、Heartbeatオブジェクトを再生して、グラフ上部にあるPlayerHealthのGame Parameter Cursorを左右に動かすだけです。
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Heartbeatを再生してPlayerHealthパラメータのカーソルを左右にドラッグしながら、Game ParameterのHeartbeatオブジェクト与える効果を聞いてみます。
心拍音のボリューム全体を上げていく以外にも、ローパスフィルタを適用してプレイヤーが徐々に心拍音に気付くようにする方法もあります。ローパスフィルタは、一定の周波数以下の音だけを通します。低周波数帯域のサウンドだけが聞こえるようなローパスフィルタを設定すれば、音がこもって聞こえるので、プレイヤーに聞こえ始める時の心拍音として、最高の音になります。ローパスフィルタを徐々に開いていけば、心拍音がもっと強く、目立って聞こえてきます。Wwiseでは、1つのGame Parameterを複数のプロパティにマッピングできるので、先ほど作成したボリューム用のカーブに加え、ローパスフィルタのカーブも追加してみます。
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使用できる次の [>>] セレクタをクリックして2つ目のプロパティとして、 Voice Low-pass Filter を PlayerHealth Game Parameterにマッピングします。
2つのラインが見えます。赤色のラインがVolumeカーブを示し、青色のラインがFilterカーブを示します。
Low-pass filterプロパティ値の範囲は、0~100です。どれだけの割合の周波数がフィルターされるのかと考えることができ、スタートは高周波数帯域からです。言い換えますと、数値20は、可聴周波数帯域の高域20パーセントがフィルターされ、サウンドが暗く、もしくははっきりしなくなります。デフォルト値が0だということは、現在のオーディオは変わらず、このサウンドの全ての周波数帯域が聞こえることを意味します。
ローパスフィルタ値に関する詳細な記事が ローパスとハイパスフィルタ値と対応するカットオフ周波数を関連付ける にあります。
Volumeカーブを作成したように、周波数帯域全てをフィルターするところから始めます。そしてあるポイントに到達したら、徐々にフィルターを開き、全ての周波数帯域が聞こえるようにします。
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右側のコントロールポイントを上にあげ、2つ目のコントロールポイントを数値60の周辺で作成します。この新しいコントロールポイントを上にあげます。
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心拍音を聞きながらグラフビューのPlayerHealthパラメータを調整して、実験してみてください。