レッスン 6

目次

Soundcaster Sessionにオブジェクトを追加する

Soundcaster Sessionにオブジェクトを追加するのは簡単です。Soundcasterウインドウのグリッドの好きな場所に、オブジェクトをドラッグします。

  1. Defeated_Player EventをEvent ViewerからSoundcaster Sessionの左上の角にドラッグします。

    オブジェクトは、以前のレッスンで使用したTransport Controlの小型版として表現されます。Soundcasterのメリットは、複数のオブジェクトを追加し、多数のトランスポート機能が同時に使用できるエリアを作れることです。

  2. Defeated_Player EventのSoundcasterモジュールにある再生ボタンをクリックし、再生します。

  3. Foot_Player EventをSoundcaster Sessionに追加します。

    トランスポートコントロールの上にStates、Switches、RTPCなど様々なGame Syncsを表示するエリアがあります。Foot_Player Eventを追加した時に、Materialスイッチが表示されることに注目してください。このEventにSwitch Containerが入っているからで、Switch値を素早く変える機能が提供されたのです。

  4. Foot_Player Eventを再生して、Materialタイプを変更してみてください。

    デフォルトで、Soundcasterはロードしたオブジェクトに対応するGame Syncのみを表示します。特定のGame Syncを強制的に表示させるには、各Game Syncヘッダの横にある Show All ボタンを選択します。

  5. RTPCsエリアのShow Allをクリックします。

  6. 下図に出ているEventを、Soundcaster Sessionに追加します。

  7. 様々なEventオブジェクトを実験しながら再生ます。

    各オブジェクトのSoundcasterモジュールの右側に、Volume、Pitch、LPF(Low-Pass Filter)のプロパティがあるのが分かります。Eventオブジェクトにはこれらプロパティが含まれていないため、表示されている値はありません。これらのプロパティを調整するには、Eventオブジェクトでトリガーされる様々なオブジェクトも、入れる必要があります。

    この仕組みを理解するために、ジェムの発射に関連するサウンドの微調整をする、専用のSoundcaster Sessionを別に作成します。

  8. [>>] セレクタメニューをクリックし、 New を選択します。

  9. 新しいSoundcaster Sessionを Fire Gem と命名します。

    実はファイアジェム(ジェム発射)を使うには複数のEventが必要で、ファイアジェムを投げるもの、ファイアジェムが空中を飛ぶ時に出すサウンドを終了させるもの、そして何かに当たった時の爆発サウンドをトリガーするものが、それぞれ必要です。

  10. Fire_FireGem_PlayerEnd_FireGem_PlayerHit_FireGem_Player のEventを、 Fire Gem Soundcaster Sessionに追加します。

    Eventオブジェクトを追加しただけでは、Volume、Pitch、LPFプロパティを変更するオプションは表示されません。次に、これらのEventでトリガーされる関連オブジェクトを追加し、各プロパティの調整ができるようにします。

  11. Project ExplorerのActor-Mixer Hierarchyから、 FireGem MagicFireGem BlastFireGem ExplodeFireGem_Flight の各オブジェクトを、Soundcaster Sessionの2行目に追加します。

    これでVolume、Pitch、LPFのプロパティが表示されるようになりましたが、調整を始める前にグリッド上のオブジェクトトランスポートの位置を整理します。

  12. FireGem Magic Actor-Mixerオブジェクトを1行目の終わりに移動し、 FireGem BlastFireGem ExplodeFireGem_Flight の各オブジェクトを、1つ左のマスに動かし、各Eventに関連付けられたサウンドが、それをトリガーするEventオブジェクトの近くにくるようにします。

    [ヒント]

    Soundcasterでは自由にオブジェクトを配置することができるので、Project Explorerで見る階層構造を反映する必要はありません。例えば、FireGem Magic Actor-Mixerに実際はFireGem Blast、FireGem Explode、FireGem_Flightの各オブジェクトが入っているので、SoundcasterでFireGem Magicプロパティを調整すれば、実は中のほかのオブジェクトのプロパティ値がオフセットされるのです。

    これで、ファイアジェムのサウンドの微調整を始められます。各Eventオブジェクトを左から右に順番に再生して、プレイヤーがファイアジェムを投げた時の流れをシミュレーションします。よく聞き、ファイアジェムのフライト(飛行)音と、ファイア(発射)音やエクスプロード(爆発)音の、バランスが取れているかを確認します。これで、利用できるようになったプロパティ値を使ってサウンドを素早く変更できます。

  13. 各種オブジェクトを再生し、異なるVolume、Pitch、LPF設定を試してみてください。


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